WordPressはAI時代に古い?「AIとつながるCMS」へ進化したWordPressの現在とこれから
WORDPRESS × AI
WordPressはAI時代に古い?
「AIとつながるCMS」へ進化する現在
「AIがこれだけ進化しているのに、今からWordPressを使う意味はあるのか?」
現在のWordPressは、単に人が管理画面から記事を更新するCMSではなく、AIや外部システムと連携するための基盤を持つCMSへと進化し始めています。
SOUND GARDENでも、AIを文章生成だけでなく、WordPressの記事・固定ページ制作、テーマやプラグインの開発・改修、PHP・CSS・JavaScriptの修正、独自機能の実装など、実際のWeb制作工程で活用しています。
- テーマ
- WordPressとAIの現在・将来性
- 主な技術
- AI Client/Abilities API/MCP Adapter
- この記事の視点
- WordPress公式情報と、SOUND GARDENの実際のWeb制作・開発経験
- 想定読者
- 企業サイトの担当者/Web担当者/WordPressの今後を知りたい方
WordPressは本当に「古いCMS」なのか?
WixやSTUDIOの方が新しく、WordPressは古いのでは?
AI時代にWordPressを選ぶ意味はまだある?
ChatGPTなどのAIとWordPressは実際につながる?
WordPress 7.0のAI Clientとは?
AI Clientは、WordPressから生成AIを利用するための共通基盤です。
WordPress 7.0では、特定のAI事業者だけに依存しない、provider-agnosticなAI ClientがCoreへ導入されました。
WordPress公式の開発者向け情報では、AI ClientはプラグインからAIモデルへプロンプトを送り、結果を共通インターフェースで受け取るためのPHP APIとして説明されています。
また、WordPressプロジェクトからはOpenAI、Anthropic、Google向けの初期Provider実装も用意されています。
AI ClientそのものがAIモデルを内蔵しているわけではありません。
WordPressと外部の生成AIサービスをつなぐための共通レイヤーと考えると分かりやすい仕組みです。
WordPress 7.0 “Armstrong” 公式リリース、
WordPress 7.0 AI Client 開発者向け公式解説
Abilities APIとは?WordPressの「できること」を標準化する
Abilities APIは、WordPress内の機能を「何ができるか」という単位で登録・発見できる仕組みです。
WordPress 6.9から導入されたAbilities APIでは、WordPress本体、プラグイン、テーマなどが持つ処理を「Ability」として登録できます。
Abilityには、機能名、説明、入力、出力、実行処理、権限などを定義できます。
機能を定義
「記事を取得する」「設定を読む」などの処理をAbilityとして登録します。
入力を定義
何を渡せばその処理を実行できるかを明確にします。
出力を定義
実行後にどのような情報を返すかを定義します。
権限を設定
誰がその機能を実行できるかをWordPress側で制御できます。
外部から利用
必要なAbilityだけをRESTやMCPなどから利用できる設計にできます。
WordPress 7.1では、Abilities APIについて実行ライフサイクル、検証、共有された発見機能などが拡張され、AIを含む外部連携や自動化の基盤としてさらに整備されています。
WordPress Abilities API 公式ドキュメント、
WordPress 7.1 “Mary Lou” 公式リリース
MCP Adapterを使うと、AIからWordPressの機能を利用できる
MCP Adapterは、Abilities APIで登録されたWordPressの機能を、MCP対応AIが理解・利用できる形式へ変換する橋渡し役です。
MCPはModel Context Protocolの略で、AIと外部システムを接続するための共通規格です。
WordPress公式AIチームのMCP Adapterは、WordPressのAbilitiesをMCPのtools、resources、promptsとして公開し、ChatGPTやClaudeなどのAIアシスタントが発見・実行できるようにするための仕組みです。
重要なのは、AIにWordPressの全機能を無条件で開放する仕組みではないことです。
AIに何をさせるのかをWordPress側で定義し、必要な機能だけを公開できることが大きな特徴です。
AI Client・Abilities API・MCP Adapterは何が違う?
AI CLIENT
WordPressからAIを使う
WordPress側からOpenAI、Anthropic、Googleなどの生成AIを利用するための共通基盤です。
- WordPressからAIへプロンプトを送る
- AIの結果をWordPress側で利用する
- AI事業者ごとの差を共通インターフェースで扱いやすくする
ABILITIES API
WordPressの機能を定義する
WordPressで実行できる処理を、外部システムやAIが理解しやすい形で登録するための基盤です。
- 機能名と説明
- 入力と出力
- 実行処理
- 実行権限
MCP ADAPTER
外部AIとWordPressをつなぐ
Abilities APIで定義された機能を、MCP対応AIから利用できる形式へ変換します。
- AIが利用可能な機能を発見する
- 許可された機能を実行する
- 複数のAIクライアントから同じWordPress機能を利用する
ただし、これだけでWordPressを何でも自由に開発できるわけではない
ここは、WordPressの公式AI基盤を理解するうえで重要なポイントです。
AI Client、Abilities API、MCP Adapterを導入しただけで、AIが自動的にテーマのPHPを解析し、CSSを書き換え、管理画面へ新しい機能を追加してくれるわけではありません。
Abilities APIは、あらかじめ定義されたWordPressの機能を、安全に発見・実行するための仕組みです。
記事や設定など、定義済みの機能をAIから操作する
権限を限定して日常的な運用を自動化する
テーマやプラグインそのものを自由に開発・改修する
本格的なテーマ開発、プラグイン開発、PHP・CSS・JavaScriptの改修には、AIと開発環境を組み合わせた別の仕組みが必要になります。
SOUND GARDENではAIを「文章生成」だけでなくWeb制作そのものに活用
SOUND GARDENでは、AIを実際のWeb制作・WordPress開発工程へ取り入れています。
記事や固定ページの制作・修正だけでなく、テーマやプラグインの開発・改修、PHP・CSS・JavaScriptの修正、管理画面機能や独自機能の実装などにもAIを活用しています。
単に「AIに文章を書かせる」のではなく、人間が目的や要件を決め、AIが関連するコードや構造を調査し、実装・修正を支援し、人間が確認するという開発工程へ組み込んでいます。
記事・固定ページ
既存サイトの構造を確認しながら、ページやコンテンツの制作・修正を支援します。
テーマ改修
WordPressテーマの構造を確認し、レイアウトや表示部分の改修にAIを活用します。
プラグイン開発
既存プラグインの改修や、業務に合わせた独自機能の実装を支援します。
PHP・CSS・JS
不具合調査や表示調整、機能追加など、コードレベルの作業にも活用しています。
管理画面機能
更新しやすい管理画面や、運用に必要な入力項目・管理機能の設計にも活用します。
運用・改善
公開後の更新、改善、情報整理、自動化など、継続運用にもAI活用を広げています。
Wix・STUDIO・WordPressを「作りやすさ」だけで比べない
WixやSTUDIOのようなWeb制作サービスには、専門的な知識が少なくてもサイトを構築・運用しやすいというメリットがあります。
そのため、すべての企業にWordPressが適しているわけではありません。
一方でWordPressの特徴は、オープンなCMSとして、テーマ、プラグイン、REST API、Abilities API、AI Client、MCPなどを組み合わせながら、目的に応じて拡張できることにあります。
CMS選びでは「今、簡単に作れるか」だけではなく、
「今後、新しいシステムやAIとどこまで接続・拡張できるか」という視点も重要になっています。
SOUND GARDENでは、ホームページ制作から公開後の運用・改善まで対応しています。コーディングやWordPress実装については、コーディングサービスでもご案内しています。
AI時代だからこそ、WordPressの「拡張できる」という特徴が生きる
WordPress 7.0でAI ClientがCoreへ入り、WordPress 7.1ではAbilities APIを使った自動化や外部連携のための基盤も強化されました。
さらにWordPress公式AIチームでは、MCP Adapterを通じて外部AIがWordPressのAbilitiesを発見・実行するための開発が続いています。
その動きを見ると、WordPressはAIによって役割を失うCMSというより、AIや外部システムと協働できるCMSへ進化していると見る方が現在の状況に近いでしょう。
そしてWeb制作の現場では、その先にある「AIを使ったWordPress開発」もすでに始まっています。
よくある質問
FAQ
WordPress 7.0にすれば、AIが自動でサイトを作ってくれますか?
いいえ。AI ClientはWordPressから生成AIを利用するための基盤であり、WordPress 7.0へ更新するだけでAIがサイト全体を自動制作するわけではありません。
FAQ
ChatGPTなどからWordPressを操作できますか?
Abilities APIで機能を定義し、MCP Adapterなどを利用することで、MCP対応AIから許可されたWordPress機能を発見・実行できる設計が可能です。
FAQ
AIでWordPressのテーマやプラグインも修正できますか?
AI ClientやMCP Adapterだけで自由にコードを書き換える仕組みではありません。ただし、AIを適切な開発環境と組み合わせれば、テーマ、プラグイン、PHP、CSS、JavaScriptなどの開発・改修にAIを活用できます。SOUND GARDENでも実際のWeb制作工程で活用しています。
FAQ
WordPressとWix・STUDIOはどれが一番優れていますか?
目的によって異なります。手軽さやサービス側で用意された機能を重視する場合と、将来の拡張性や外部システム・AIとの連携を重視する場合では、適した選択肢が変わります。
WEB × AI CONSULTING
ホームページを作るだけでなく、
AIをどう活用するかまで考えませんか。
WordPressの新規制作・リニューアル、既存サイトの改修、AIを活用した業務改善やWeb運用まで、目的に合わせてご相談いただけます。
運用改善機能開発自動化
東京・愛媛を拠点に、全国からのご相談に対応しています。